10:00　広島駅からスタート！

約32分

宮島で絶対食べたいご当地グルメ「あなごめし」は創業100年の味

宮島の魅力のひとつに「あなごめし」があります。宮島近海では昔から穴子が多く獲れており、上野家の10代目当主がその穴子を使って駅弁を作ろうとしたのが「あなごめし」の始まりとされています。その味はふっくらと柔らかで上品。あっさりとした身に、濃厚な甘辛いタレが絶妙にマッチします。お店は、JR宮島口の改札を出てフェリー乗り場への地下通路を渡り、上がったすぐの場所にあります。「あなごめし」が食べられるお店は、うえの以外にも宮島口フェリー乗り場周辺や、フェリーで渡った宮島側にも多くあります。ただし、昼時は非常に混雑するため、時間を少しずらして訪れるのがおすすめです。

昼時にお店が混んでいる場合は、「あなごめし弁当」が便利です。創業100年の伝統の味をお弁当で手軽に楽しめます。ただし、お弁当もハイシーズンには混雑するため、事前に電話で予約するのがベストです。また、フェリーまで時間に余裕がある場合は、店舗で出来たてを味わってからフェリーに乗るのもおすすめです。

約2分

島への渡し船となる2つのフェリーは目的で選んで

旅の始まりは、まず宮島から。宮島へは陸続きではないため、フェリーに乗る必要があります。本州側の玄関口である「宮島口」からは、「JR西日本宮島フェリー」と「宮島松大汽船」の2つのフェリーが運航しています。料金や所要時間に大きな差はありませんが、JR西日本宮島フェリーは大鳥居に接近する航路を通るため、海上から厳島神社を眺めたり、撮影を楽しんだりすることができます。ただし、大鳥居に接近する「大鳥居便」は運行時間が決まっているため、事前に公式HPで時刻表を確認しておくのが良いでしょう。その他の特徴として、JR西日本宮島フェリーは始発が早く、夜の最終便も遅くまで運航しています。一方、宮島松大汽船は、宮島のロープウェイとのセット券を販売しており、お得に渡りたい方におすすめです。いずれのフェリーも宮島までの乗船時間は約10分と、気軽にアクセスできます。

約10分

宮島と本土を結ぶフェリーの宮島側の発着場

JR西日本宮島フェリーまたは宮島松大汽船に乗って、約10分の海上散歩を楽しんだ後に到着するのが、宮島側の玄関口である宮島桟橋です。「桟橋」とはいえ、単なる船着き場ではなく、観光案内所や売店、トイレ、休憩室などを備えたフェリーターミナルです。建物の前には広い広場があり、宮島では神の使いとされる鹿がのんびりと散歩したり、体を休めている姿をよく見かけます。宮島には約500頭のニホンジカが生息しており、そのうち約200頭は街中で暮らしています。鹿が群れで身近にいる様子に驚くかもしれませんが、彼らは神聖な宮島の雰囲気を一層引き立ててくれる存在です。

宮島に降り立つと、すぐに人懐こくて可愛い鹿に出会えます。餌やり禁止となっていますのでご注意ください。

約7分

時間帯によって様々な顔を見せる世界遺産

593年創建、その後1168年に平清盛によって寝殿造り様式を取り入れた海上に建つ社殿が構えられた重要文化財です。一般に「安芸の宮島」と呼ばれ、日本三景の1つに数えられています。世界的にも珍しい海上に建つ建造物群とその背後に広がる自然が一体となった景観は、人類の創造的才能を表す傑作とされ、1996年には世界文化遺産に登録されました。歴史的にも文化的にも非常に価値が高く、世界中から観光客が絶えない広島県が誇る国宝建造物です。

厳島神社の景色は、潮の満ち引きでその印象が全く変わってきます。満潮の時は海に浮かぶような幻想的な雰囲気。

干潮の時は大鳥居をくぐって参拝することも。高さ16mの大鳥居を間近に見られるのは干潮の時だけ。宮島に宿泊しない場合は、満潮と干潮の両方の景色を見るのは難しいですが、潮位は事前に要チェックですね。

厳島神社のシンボルともいえる大鳥居ですが、1875年の建立から140年以上が経過し損傷や老朽化が進んでいたため、2019年6月より3年半にわたり大規模な保存修理工事が行われてきました。2022年12月18日に鳥居前で工事終了を報告する神事「竣工清祓」が行われ、この「令和の大改修」で鮮やかな色に蘇り、現在は一段とその存在感が増しました。
※写真は2019年9月上旬撮影のもので、大鳥居に足場が組まれシートで覆われている様子。これはこれで工事期間でしか見れない貴重な姿だったかもしれません。

無料送迎バス乗り場まで徒歩5分、バス乗車3分

宮島観光のもう一つの目玉「弥山（みせん）」へはロープウェイで

厳島神社での参拝を終えたら、次は弥山（みせん）へと向かいましょう。宮島は島全体が「神の島」として信仰の対象となっており、特に弥山は島内随一のパワースポットとして有名です。山頂へは宮島ロープウエーと徒歩でアクセスできますが、弘法大師・空海が修行したと伝えられているとおり山頂までの道はかなり険しくなっています。そのため、ロープウエーのみで往復できる獅子岩駅まで行くのも良いでしょう。厳島神社からロープウエー乗り場の紅葉谷駅まで歩くと、約15分の道のりです。厳島神社の裏手から5分ほど歩いた場所にあるホテル岩惣（いわそう）の前には、紅葉谷駅までの無料送迎バス乗り場があり、1時間に3本程度運行していますので、時間を調整してバスを利用するのがおすすめです。ただし、朝や昼時は本数が少ないので、あらかじめ調べておくと良いでしょう。乗り場や運行時間については公式HPに記載されています。

紅葉谷駅でロープウエーに乗ったら1度の乗り換えを挟み獅子岩駅へ到着します。弥山の美しい自然や瀬戸内海に浮かぶ小島などが見られる約15分の空の散歩を楽しんでください。

約20～30分（榧谷駅での乗り換え含む）

厳島海峡や安芸灘を一望できるビュースポット

豊かな自然と巨石が点在する神秘的な霊峰・弥山の中腹にあるロープウエーの終着、獅子岩駅。駅を出るとすぐに獅子岩展望台があり、厳島海峡や大奈佐美島、江田島、能美島など、安芸灘に浮かぶ島々を一望することができます。不思議な景観を作り出している周辺の巨岩は花崗岩で、これは宮島全土で見られる特徴です。ここからさらに約1km歩くと弥山展望台（弥山山頂）に到達します。アップダウンのある登山道を片道約30分歩くルートで、普段運動不足の方にはちょっと厳しいかも。山頂にはトイレがありますが、売店などはありませんので、行かれる方は服装や飲み水などの準備をしておくことをおすすめします。

【弥山山頂】
2014年に山頂展望台がリニューアルされました。3階の屋上展望台からは視界を遮るものがなく、360°のパノラマビューが楽しめます。なお、展望台の開所時間は10:00から16:00となっていますので、ご注意ください。

ロープウエー獅子岩駅から約20～30分（ 榧谷(かやたに)駅での乗り換え含む）

ロープウエー紅葉谷駅より紅葉谷公園入り口バス停まで無料送迎バスで約3分、下車後徒歩4分

室町時代の様式を今に伝える重要文化財

応永14年（1407年）に建立されたこの塔は、和様唐様折衷の造りになっています。現在は国の重要文化財に指定されており、中に入って観覧することはできませんが、内陣の天井には龍が、外陣の天井には葡萄唐草の模様が描かれているそう。また、壁には極彩色の鳳凰が描かれており、絢爛豪華な様相を呈しています。鮮やかな赤色の塔は厳島神社の朱色とよく調和しています。この塔は本殿から少し離れた小高い丘の上に建っており、この場所は厳島の戦いで毛利元就に対する陶軍が陣を置いた場所と伝えられています。

約1分

絢爛を誇った桃山文化を今に伝える未完の神社

秀吉の命により天正15年（1587年）に建立された大経堂。島内随一の大きさを誇り、畳857枚分の広さから「千畳閣」と呼ばれています。しかし、秀吉の急死により工事は中断され、一部の天井や板壁がないまま、完成することなく現在に至っています。明治時代に入ると、仏像は大願時に遷され、現在は秀吉公と加藤清正を祀る豊国神社となりました。桃山時代の文化や秀吉の権勢が感じられる木造建築物であり、国の重要文化財に指定されています。

約3分

約70店舗が軒を連ねる宮島のメインストリートで食べ歩き♪

宮島最後のスポットは、賑やかな表参道商店街でフェリーまでの時間を過ごすのがおすすめ。ここでは、宮島の名物や伝統工芸品などがずらりと軒を連ねており、ショッピングや食べ歩きが楽しめる人気のエリアです。かきや穴子の専門店はもちろん、広島名物のもみじまんじゅうも本土ではあまり見られないフレーバーがあり、特製の衣を付けて高温でサクッと揚げた揚げもみじなど、歩いているだけでわくわくすること間違いありません。木工細工で有名な宮島のお土産には、しゃもじやお箸が人気。商店街の中央には長さ7.7ｍ、最大幅2.7ｍ、重さ2.5ｔの大杓子が展示されており、商店街のシンボルとして人気を集めています。人気店は行列ができていることもあるので、フェリーの時間にはくれぐれもご注意ください。

宮島の食べ歩きグルメとしてすっかり定番になった揚げもみじ。商店街にある「紅葉堂本店」または「紅葉堂弐番屋」で食べることができます。

杓子発祥の地である宮島のシンボルとして制作された「世界一の大杓子(おおしゃもじ)」です。
※令和3年、展示場所が表参道商店街から「etto宮島交流館(宮島まちづくり交流センター)」に移転されました。
・展示場所：etto宮島交流館(宮島まちづくり交流センター)
・展示日時：休館日を除く午前9時～午後5時まで
・休館日：月曜日(月曜日が祝日の場合はその直後の休日でない日)、年末年始(12月29日～1月3日)、その他臨時的に開館・休館することがあります。

5分

10分

2分

JR山陽本線「広島行」で29分

18:00～19:00頃　広島駅周辺ホテルへ宿泊

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10:00　2日目は広島市内観光！

約15分

毛利輝元が築いた典型的平城で日本三大平城の一つ

豊臣秀吉の五大老の一人として知られる毛利輝元が築いた典型的平城。日本三大平城の一つであり、日本100名城にも選定されています。1945年までは天守閣をはじめとする城郭建築が現存していましたが、太平洋戦争中の原爆投下により倒壊しました。現在の姿は1958年以降に再建されたもので、内部は築城400年となる1989年に改築を行い、武家文化を伝える歴史博物館として親しまれています。

約18分

広島のランドマークから過去と未来を見つめよう

地上12階建ての複合商業施設で、屋上には世界遺産「原爆ドーム」を望むことのできる展望台「ひろしまの丘」があります。壁にはメッシュ、床にはウッドデッキが施され、風が通り抜ける開放的な空間が広がっています。天気の良い日には、遠く宮島の弥山（みせん）まで見渡せることも。テイクアウト専門のカフェが併設されており、美しい景色を楽しみながらゆったりと過ごせます。1階には、旅行者に便利な物産館や、地元の食材を使ったオリジナルメニューが楽しめるカフェ、荷物の発送ができる宅急便受付カウンターも完備されています。この場所から、広島の過去と未来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

約3分

ヒロシマの象徴原爆ドームで世界平和への思いを感じる

1996年に世界遺産に登録された原爆ドームは、戦争の悲惨さや平和への願いを今に伝える、貴重な被爆建造物です。「負の世界遺産」と呼ばれることもありますが、二度と同じような悲劇を繰り返さないという祈りを込めて保存された原爆ドームの担う役割は、非常に重要なものです。原爆投下に至るまでの背景や、投下後の広島の歴史を事前に学んでから訪れることで、より深く広島の人たちの思いに寄り添うことができるでしょう。他の観光名所とは少し趣が異なりますが、広島の本質を理解するためにも、ぜひ訪れるべきスポットです。

約4分

世界の恒久平和を願って鳴らされる鐘の音に耳を傾けて

広島の中心部に広がる広大な平和記念公園。この公園は、世界平和を願い、あえて爆心地に近い場所に造営されました。園内には、原爆投下当時の広島を伝える資料館や、世界遺産である原爆ドーム、原爆死没者慰霊碑などがあります。現在では、この場所がかつて爆心地であったことが信じられないほど、のどかな景観が広がる自然豊かな公園となっています。平和を願って鳴らされる「平和の鐘」の音色は、環境省が選んだ「残したい日本の音風景100選」にも選ばれ、多くの訪問者の心に響きます。

1分

世界初の被爆地ヒロシマの惨禍をそのまま伝える貴重な資料館

世界で初めて原子爆弾による被害を受けたヒロシマの惨禍と、今なお苦しんでいる多くの被爆者たちの実情を伝える、貴重な資料館です。館内には、被爆者の遺品や、被爆当時の惨状を記録した写真、そして当時の資料などが展示されています。また、被爆者自身が体験を語る被爆体験講話会も行われており、原爆や戦争の非人道性や凄惨さをよりリアルに伝えています。この資料館を見学することで、未来を担う子供たちのために平和の尊さを教えていく必要性を、改めて深く考えるきっかけとなるでしょう。

約14分