プロが教える！スキーブーツの正しい履き方・脱ぎ方
「スキーブーツの履き方がわからない」「脱ぐのが大変…」
初めてスキーに挑戦する方や、経験の浅い方にとって、スキーブーツの扱いは最初の難関です。そこで今回は、スキーブーツのプロに伺った、正しい履き方・脱ぎ方のコツを、誰でも簡単に真似できる手順でご紹介します。
スキーブーツの正しい履き方
1. バックルをすべて外す
まず、ブーツについているすべてのバックルを外します。このとき、バックルの先端が金具（キャッチャー）に引っかからないように、少し上にひねるのがコツです。
2. 足を入れる
インナーのタング（ベロの部分）を大きく広げ、思い切って足を入れます。足がしっかり入ったら、タングを真っ直ぐに整え、かかとをブーツの奥までしっかりと押し込みましょう。かかとが奥まで入っていないと、滑っているときに足が痛む原因になります。
3. バックルを締める
バックルは下から順番に締めていきます。
- 一番下（つま先）のバックル：緩めに締め、足首が動くようにしておきます。
- 足首（2番目と3番目）のバックル：この2つをしっかりと締めることで、足首が固定され、安定性が増します。
- 一番上（すね）のバックル：こちらも緩めに締めます。最後に太いベルトを締めて完了です。
【ポイント】
- ブーツのサイズ選び: 購入したばかりの新品は、一番きつい状態です。最初の段階でバックルが3つ以上締まってしまうと、ブーツが馴染んだときに緩くなってしまうため、1〜2個しか締まらないくらいのサイズを選ぶのがおすすめです。
- インナーを整える: バックルを締める前に、インナーのベロがねじれたり、シェル（外側の硬い部分）に挟まったりしていないか確認しましょう。正しく装着しないと、すねが痛くなる原因になります。
スキーブーツの正しい脱ぎ方
脱ぐときは、履くときと逆の手順で行います。
1. ベルトとバックルを外す
まず、一番上のベルトを外し、次に一番上のバックルから順に、すべてのバックルを外していきます。
2. 足を抜く
バックルをすべて外したら、立ったままかかとを抜くように足をゆっくりと引き抜きます。無理に力を入れると足を痛める原因になるので注意しましょう。
プロが教えるQ&A
- Q. インナーは毎回外すべき？ A. 濡れていなければそのままでも大丈夫です。ただし、濡れたまま放置すると臭いの原因になるため、濡れた場合はインナーを外して陰干しすることをおすすめします。
- Q. どんな靴下を履けばいい？ A. 長いソックスを履くのがおすすめです。くるぶし丈の短いソックスだと、縫い目が当たって痛くなることがあります。スキー専用ソックスはすねにパッドが入っており、より快適に滑ることができます。
- Q. インソールは別で入れた方がいい？ A. 余裕があれば、スキーブーツ専用のインソールに入れ替えるのがおすすめです。一般的なインソールは平らですが、専用のものは足のアーチにフィットするように作られているため、安定性が増し、滑りのパフォーマンス向上につながります。
