伊豆大島は日帰りできる!モデルコース3選と知っておきたい注意点
竹芝桟橋からジェット船に乗って2時間弱!伊豆大島は、東京から日帰りで行ける一番近い離島です。
三原山の噴火口を間近に見るトレッキング、日本にある砂漠「裏砂漠」、島の名物べっこう寿司。
たった数時間の滞在でも、都心では絶対に味わえない景色と食が待っています。
この記事では、滞在時間4〜5時間で回れる日帰りモデルコースを3パターン紹介します。島グルメや帰りの船までに寄りたい温泉スポット、事前に知っておきたい注意点もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
日帰りモデルコース3選
伊豆大島の面積は山手線の内側とほぼ同じ。見どころが島内各所に点在しているため、日帰りですべてを回るのは正直むずかしいです。だからこそ、事前にコースを決めておくのがポイント。
ここでは「王道」「南北周遊」「自然満喫」の3パターンを紹介します。
いずれもレンタカー利用を前提にしたコースです。レンタカーは港での受け渡しに対応しているショップが多いので、到着後すぐに出発できます。繁忙期は早めの予約を忘れずに。
一つ注意したいのが、伊豆大島には『元町港』と『岡田港』の2つの港があり、海の状況によってどちらに船が着くか、当日の朝にならないと決まらない点です。
到着後に慌てないよう、乗船前に案内や島内の放送を確認しておきましょう!
王道コース|三原山トレッキング+地層大切断面+温泉
初めての伊豆大島なら、まずは三原山を歩くこのコースがおすすめです。
港でレンタカーを受け取ったら、まっすぐ三原山頂口へ。駐車場から舗装された遊歩道を歩いて約45分で火口に到着します。直径約300m、深さ約200mの巨大な噴火口からは今も水蒸気が立ち上っていて、足元に活火山の力を感じる瞬間。余裕があればお鉢巡り(火口一周、約40分)まで回ると、伊豆諸島や富士山を見渡す大パノラマも楽しめます。
下山後は車で大島一周道路を南下し、地層大切断面へ。全長約630m、高さ約24mの断面が道路沿いにどーんと現れる光景は、写真で見るのと実物の迫力がまるで違います。車窓からでも十分見ごたえがありますが、時間があれば降りて間近で眺めてみてください。
仕上げは元町の浜の湯で汗を流して、帰りの船を待つ流れ。トレッキング含めて4〜5時間で回れる、王道かつ効率のいいコースです。
島の南北周遊コース|波浮港+大島公園+ぶらっとハウス
三原山には登らず、島をぐるっと回りたい人向けのコースです。
まずは島の南端、波浮港(はぶみなと)へ。もともと火口湖だった地形を掘削して生まれた港で、丸みを帯びた入り江の形が独特です。
川端康成の「伊豆の踊子」ゆかりの地でもあり、昭和初期の面影が残るレトロな街並みは、観光スポットとして人気を集めています。島の名物商店「鵜飼商店」の揚げたてコロッケも忘れずに。
北上して大島公園へ。入園無料の動物園と、国際優秀つばき園に認定された椿園が見どころ。1〜3月の椿まつりの時期はとくに華やかです。
最後はぶらっとハウスで島の新鮮野菜や大島牛乳のソフトクリームを味わって、港に戻る流れ。自然よりも食べ歩きと街歩きを楽しみたいなら、このコースが合っています。
自然満喫コース|裏砂漠+泉津の切通し+三原山
写真映えする絶景を詰め込みたいなら、このコースを選んでください。
最初の目的地は裏砂漠。大島一周道路から「月と砂漠ライン」という細い車道に入り、行き止まりの駐車場から徒歩約10分で第1展望台に着きます。国土地理院の地図で日本唯一「砂漠」と表記された場所で、黒いスコリアに覆われた大地がどこまでも続く光景はまるで別の惑星。風が強い日は容赦なく吹きつけるので、帽子が飛ばされないよう注意してください。
続いて島の北東部にある泉津の切通しへ。大木の根が岩を覆うように伸びる苔むした石段は、SNSで話題になったフォトスポットです。滞在は10〜15分程度で十分楽しめます。
最後に三原山頂口へ向かい、時間に余裕があれば火口展望台まで往復約45分のトレッキング。時間が厳しければ、山頂口の外輪山展望台から三原山を眺めるだけでも十分迫力があります。
自然を思う存分写真に収めたい方は、このコースが一番満足度が高いはずです。
日帰りで食べたい島グルメ4選
伊豆大島には、島でしか味わえないグルメがいくつもあります。
日帰りだと食事のチャンスは1〜2回。限られた時間で何を食べるか、事前に決めておくと後悔しません。
ここでは日帰りでも立ち寄りやすい4つの島グルメを紹介します。
べっこう寿司・べっこう丼
伊豆大島に来たら外せない一品。
白身魚を島特産の青唐辛子入り醤油ダレに漬け込んだ郷土料理で、漬けた身がべっこう飴のような色になることが名前の由来です。ピリッとした辛さはありつつ激辛ではないので、辛いものが苦手でも食べやすいはず。
握りで出す店と丼で出す店があり、味付けも店ごとに違います。元町港周辺の「寿し光」や波浮港の「港鮨」などが有名ですが、営業日は店舗により異なるので事前に確認しておきましょう。
明日葉の天ぷら・明日葉そば
明日葉は伊豆諸島原産の野菜で、独特のほろ苦さが特徴。
天ぷらにするとクセが和らぎ、島特産の椿油で揚げる店も多いので軽い口当たりで食べやすいです。
明日葉を練り込んだ緑色の明日葉そばも人気で、三原山頂口の「名代 歌乃茶屋」ではこの2つをセットで楽しめます。
大島牛乳を使ったソフトクリームが食べられるのが、空港近くの農産物直売所「ぶらっとハウス」です。
実は大島牛乳は島内の牧場で生産されている牛乳で、島外にはほとんど流通していません。
牛乳本来のコクがしっかり感じられる濃厚な味わいで、口コミでも評判の高い一品。複数の変わり種フレーバーもあるので、食べ比べてみるのも楽しいです。
直売所では島の新鮮野菜や卵も買えるので、お土産探しもあわせてどうぞ。
波浮港の鵜飼商店コロッケ
波浮港のそばにある「鵜飼商店」は、注文を受けてから揚げてくれるコロッケが名物の小さな商店。
サクサクほくほくの素朴な味わいで、地元の子どもたちにも長年愛されています。
メンチカツなどもあり、港の海を眺めながらの食べ歩きにぴったり。
帰りの船までに寄りたい温泉とお土産スポット
帰りのジェット船の出発までに少し時間が余ることがあります。
そんなときは、元町港周辺の温泉で汗を流すか、お土産を買うのがおすすめ。
どちらも港から近いので、出発ギリギリまで島時間を楽しめます。
元町 浜の湯(水着着用の混浴露天風呂、夕日が見える)
三原山噴火後に湧き出した源泉かけ流しの町営露天風呂で、海と伊豆半島を一望できます。
元町港からは徒歩約3分。夕方は海に沈む夕日を眺めながらの入浴が格別です。水着着用の混浴なので友人同士でも入れますし、水着の無料レンタルもあります。
入浴料は大人300円、営業は13時〜19時(7・8月は11時から、天候により休業あり)。
船客待合所のお土産屋(椿油・牛乳せんべい・明日葉)
港の船客待合所にあるお土産屋で、伊豆大島の定番土産はひと通り揃います。
一番人気は椿油で、小瓶サイズならばらまき土産にも便利。大島牛乳の牛乳せんべいや明日葉のお茶、自宅でべっこう寿司を再現できる青唐辛子醤油もおすすめです。
出港30分前くらいまで買い物できますよ!
伊豆大島日帰り旅行の注意点
日帰りで伊豆大島を楽しむには、事前に知っておきたいポイントがいくつかあります。
当日になって慌てないよう、出発前にチェックしておいてください。
天候による欠航リスク
日帰りで最も注意したいのが帰りの船の欠航。
ジェット船は波に弱く、晴れでも風が強ければ欠航になることがあります。出発前に「伊豆大島 気象と交通」で週間就航予想を確認し、当日も東海汽船の公式サイトで運航状況をこまめにチェックしましょう。帰りの出港時間が繰り上がるケースもあるので要注意です。
翌日に外せない予定がある方は、荒天予報の日の日帰りは避けるのが安心です。
島内に大手コンビニがない・ATMが少ない
伊豆大島には、大手のコンビニがありません。
スーパーやコンビニに近い形態の店舗はありますが、閉店時間が早い店が多く、日帰りの滞在中に買い物できるタイミングは限られます。飲み物や軽食は出発前に竹芝で買っておくか、到着後すぐに港周辺で調達しておくと安心です。
ATMも島内に数か所しかなく、クレジットカードや電子マネーが使えない店も少なくありません。現金は多めに持っていくのが鉄則です。
伊豆大島へ行く際は、現金払いのみの店を想定して準備しておきましょう。
日焼け対策と動きやすい靴の準備
伊豆大島は日差しを遮るものが少なく、三原山や裏砂漠では特に直射日光を浴びます。
そのため、季節を問わず日焼け止めと帽子は必須!
靴はスニーカーやトレッキングシューズを選ぶのがおすすめです。お鉢巡りや裏砂漠はスコリアの砂利道なので、サンダルやヒールでは歩くのは難しいでしょう。風が強い日も多いため、帽子はあご紐付きだと安心です。
伊豆大島日帰りコースに関するよくある質問
ここからは、日帰りで伊豆大島へ行く場合によくある質問に回答いたします。
伊豆大島の日帰り旅行でベストシーズンはいつ?
春(3〜5月)と秋(10〜11月)が過ごしやすくおすすめです。
春は3月ごろに行くと椿まつり(3月下旬ごろ)と重なり、椿や桜が楽しめます。秋は気温が落ち着いてトレッキングに最適!夏は海遊びもできますが日差しが強烈で、冬は風が強く欠航リスクが上がります。
どの季節でも日帰り自体は可能ですが、海況が安定しやすい春〜秋が無難です。
ジェット船は予約なしでも乗れる?
乗れます。
当日窓口でも乗船券を購入できます。ただし、GWや夏休み、連休は満席になることがあるので、日程が決まっているなら事前予約が安心です。
東海汽船の公式サイトやお客様センターから予約できます。なお、乗船当日は出航の30分前までに港へ到着しておきましょう。
荷物を預けるロッカーやコインロッカーはある?
元町港の船客待合所内にコインロッカーがあります。
数は少ないので繁忙期は早めの確保を。ロッカーに入らない荷物は、元町港近くの「みよし土産品店」などで有料預かりも可能です。
また、岡田港にはコインロッカーがないため、到着が岡田港の場合はレンタカーに積んでおくのが現実的です。
子連れで日帰りする場合の注意点は?
子連れならレンタカーがとても重要に。
バスは本数が少なく、荷物も車に置けるので身軽に動けます。三原山は舗装された遊歩道なら小学生も歩けますが、お鉢巡りは未就学児には厳しいので山頂口の展望台までにとどめるのが無難です。大島公園の動物園は入園無料で小さなお子様でも楽しめます。
また、島にコンビニはないので、おむつや離乳食は本土から持参を。
伊豆大島でクレジットカードや電子マネーは使える?
使える店は増えてきていますが、まだ現金のみの店も少なくありません。
特に個人経営の飲食店や鵜飼商店のような小さな商店、浜の湯などの公共温泉は現金払いが基本です。レンタカー会社もカード不可のところがあるので、予約時に確認しておきましょう。
島内のATMも限られているため、現金は余裕をもって準備しておくのが安心です。
日帰りでも裏砂漠に行ける?
行けます。
月と砂漠ラインの駐車場から第1展望台まで徒歩約10分なので、滞在時間が短くても立ち寄れるスポットです。ただし、レンタカー会社によっては裏砂漠方面への乗り入れを禁止しているところもあるので、借りる際に確認しておきましょう。
また、裏砂漠エリアはスマホの電波が届きにくい場所があります。天候が悪い日は霧で視界が悪くなるため、無理をせず引き返す判断も大切です。
雨の日でも楽しめるスポットはある?
あります。
おすすめは2025年7月にオープンした「伊豆大島ミュージアム ジオノス」。火山の成り立ちや島の自然を体感できる施設で、8K映像のVRシアターは迫力があります。開館時間は10時〜16時30分、水曜休館。
元町港から近くの「愛らんどセンター御神火温泉」はジャグジーやサウナも備えた屋内温泉施設なので、雨の日でもゆっくり過ごせます。
また、泉津の切通しは雨の日のほうが苔が潤って幻想的な雰囲気になるので、雨だからこそ足を運ぶ価値のあるスポットです。
日帰りの予定を1泊に延長したくなったらどうする?
帰りの船に乗る前に「もう少しいたい」と思ったら、当日でも宿が空いていれば延泊は可能です。
ただし、繁忙期は満室のことが多いので、延泊の可能性がある方は早めに空き状況を確認しておくのがおすすめ。元町港周辺にはホテルや民宿、ゲストハウスが点在しているので、選択肢は比較的あります。
注意したいのは帰りの船の変更手続きです。ジェット船の乗船券は東海汽船のお客様センターで便の変更が可能ですが、空席がないと翌日の便に回されることもあります。
また、翌日の天候次第では欠航リスクもあるため、仕事や予定がある方は慎重に判断してください。
まとめ
伊豆大島は竹芝からジェット船で最短1時間45分、日帰りでも十分楽しめる離島です。
三原山トレッキングで火口を覗き、裏砂漠で異世界のような景色に圧倒され、べっこう寿司で島の味を堪能。たった数時間でこれだけの体験ができる場所は、東京近郊ではなかなかありません。
天候や欠航リスクへの備え、現金の準備など離島ならではの注意点さえ押さえておけば、日帰りの島旅は想像以上に手軽です。
この記事を参考に、自分に合ったコースを選んで伊豆大島を満喫してください。
Information
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観光庁長官登録旅行業第692号/
一般社団法人日本旅行業協会正会員