小笠原・南島ツアーの選び方|料金・上陸ルール・予約方法を解説 | 船で行く!伊豆諸島・小笠原諸島ツアーならオリオンツアー

小笠原・南島ツアーの選び方|料金・上陸ルール・予約方法を解説

小笠原諸島の父島から南西へ約1km。サンゴ礁が隆起・沈降してできた沈水カルスト地形の無人島「南島」は、島全体が天然記念物に指定されている小笠原屈指の絶景スポットです。

白砂のビーチに転がる約1,000年前の半化石、エメラルドグリーンの扇池、そしてウミガメの産卵地。上陸には東京都認定ガイドの同行が必須で、個人で自由に立ち入ることはできません。

この記事では、南島ツアーの種類と料金相場など、初めて南島を目指す方が知りたい情報をまとめています。

南島ツアーの種類と料金相場

父島発の南島ツアーは、大きく分けて3タイプあります。

滞在時間や組み合わせるアクティビティによって料金が変わるので、自分たちの体力や目的に合わせて選ぶのがポイント。

ここからはタイプ別に、内容と料金の目安を紹介します。

半日ツアー(南島上陸メイン)

南島への上陸と散策をメインに、行き帰りの船上でイルカやクジラを探すという流れです。所要時間は約3時間。午前発なら8:30〜12:00頃、午後発なら13:00〜16:00頃が目安。

料金は大人1名あたり15,000円〜18,000円前後が相場。ショップによって差があるので、複数社を比較して決めるのがおすすめですよ。泳ぎに自信がない方や、船酔いが心配で長時間の乗船を避けたい方には、この半日コースが向いています。

ただし行き帰りの移動時間を考えると、イルカを探す時間は限られます。イルカとの遭遇率を上げたいなら、1日ツアーがおすすめです!

1日ツアー(南島+ドルフィンスイム+シュノーケリング)

南島上陸に加えて、野生のイルカと泳ぐドルフィンスイムや、兄島海域公園などでのシュノーケリングがセットになっているコースです。9:00〜15:30頃まで、丸一日かけて小笠原の海を満喫。

料金は大人1名あたり13,000〜15,000円前後。半日ツアーの約2倍ですが、移動時間に余裕がある分イルカの群れを探す範囲が広がり、遭遇率も上がります。昼食は船上でとるのが一般的で、お弁当は各自で用意するか、宿に頼んで作ってもらう形です。

「せっかく小笠原まで来たなら全部やりたい」という方には、ぜひ1日コースで楽しんでください。

季節限定セットツアー(ホエールウォッチング付き)

例年12月末〜5月頃にかけて、繁殖のためにザトウクジラが小笠原近海にやってきます。この時期限定で催行されるのが、南島上陸とドルフィンスイムにホエールウォッチングを組み合わせたセットツアーです。

料金は1日コースで15,000円前後のショップが多く、通常の1日ツアーと同額か若干上乗せされる程度。特に2〜4月はクジラの個体数が増えるベストシーズンで、体長14mを超えるザトウクジラが海面を跳ねるブリーチングを間近で見られることも。半日コースでもクジラを探してくれるショップはありますが、やはり時間の長い1日コースのほうが遭遇のチャンスは広がります。

冬〜春に小笠原を訪れるなら、このセットツアーを優先的に検討してみてください。

ツアーの申し込み方法と予約のコツ

南島ツアーの予約手段は、大きく分けてオンラインの予約サイト経由と、現地ツアー会社への直接予約の2通り。どちらを選ぶかで手続きの流れや空き状況の見え方が変わってきます。

ここでは予約の具体的な方法と、繁忙期に枠を確保するためのポイントを紹介します。

主な予約サイトと現地ツアー会社への直接予約

アクティビティジャパンやVELTRA、じゃらん遊び体験などのオンライン予約サイトなら、空き状況の確認から口コミ比較、クレジットカード決済までまとめて完結します。

一方、小笠原村観光協会のサイトにはツアー会社の一覧が掲載されており、電話やメールでの直接予約も可能です。コースのアレンジや海況に応じた柔軟な対応を期待するなら直接予約のほうが向いています。

予約サイトに載っていない小規模ショップもあるので、ガイド選びにこだわりたい方は観光協会の一覧も確認してみてください。

繁忙期(GW・夏休み・年末年始)に行くなら早期予約が必須

GW・夏休み・年末年始に南島ツアーを考えているなら、おがさわら丸の乗船予約が確定した時点ですぐにツアーも押さえてください。

小笠原への交通手段は週1便のおがさわら丸のみで、便ごとに島にいる観光客の数がほぼ決まるため、繁忙期はツアーの枠が早々に埋まります。

2〜3か月前に満席になるショップも珍しくなく、定員の少ない1日ツアーは半日ツアーより先に埋まる傾向です。候補を2〜3社ピックアップしておくこと、宿の予約も並行して進めることを忘れないでください。

南島の上陸ルール |東京都認定ガイド同行が必須

南島は島全体が東京都の自然保護地区に指定されています。

個人で勝手に上陸することはできず、東京都自然ガイドの資格を持つガイドが同行するツアーへの参加が唯一の方法です。ガイド1人が担当できる利用者数の上限は15人まで。定められた観察路以外を歩くことも禁止されています。

こうした厳格なルールがあるからこそ、手つかずの自然が守られているわけです。

上陸方法は2通り(鮫池からの岩場 or 扇池から泳いで上陸)

1つ目は、ボートで鮫池に進入し、船の舳先から直接岩場に降り立つ方法。着地後は手すり付きの階段を上りますが、足元はサンゴの岩がゴツゴツしていて滑りやすいため、マリンシューズなど滑りにくい履物が必須です。ほとんどのツアーがこの方法を採用しています。

2つ目は、扇池側から海に入り、泳いで上陸する方法。シーカヤックで扇池に漕ぎ着けてから上陸するパターンもあります。こちらは泳力が求められるため、参加者を選ぶコースです。

どちらの方法で上陸するかはツアー会社によって異なるので、予約時に必ず確認してください。

上陸できないケース(海況不良・体力要件)

南島ツアーに申し込んでも、必ず上陸できるとは限りません。

うねりや強風で海が荒れている日は、ガイドの判断で上陸が中止になります。台風シーズンの夏場に限らず、冬場の北風が強い日も同様です。また、鮫池ルートでは岩場を自力で上り下りする必要があるため、足元が不安定な方や介助が必要な方は上陸が難しいケースがあります。

上陸できなかった場合は船上からの南島周遊やシュノーケリングに切り替えてくれるショップが多いので、海を楽しむ気持ちで臨んでください。

2023年6月のルール変更で人数制限・禁止期間は撤廃

2023年6月1日付で東京都と小笠原村の協定書が改定され、「1日の上陸人数100人まで」「滞在時間2時間まで」「11月上旬〜2月上旬の入島禁止期間」の3つの制限がすべて撤廃されました。

長年の植生回復が成果を上げたことが背景にあります。

ただし利用者の急増で自然環境への悪影響が懸念される場合は、制限が再導入される可能性もあると小笠原村は公表しています。移入種の持ち込み禁止や観察路の遵守といった共通ルールは変わらず有効なので、訪問前に最新の状況を確認しておいてください。

南島ツアー当日の流れ

ここでは半日ツアーを軸に、集合から帰港までの一連の流れを時系列で紹介します。

1日ツアーの場合はシュノーケリングやドルフィンスイムの時間が加わりますが、南島での過ごし方は基本的に同じです。

集合から出発(青灯台・父島二見港周辺)

集合場所は、二見港の船客待合所近くにある青灯台が定番です。

宿への送迎に対応しているショップもあるので、予約時に確認しておくと安心です。

集合後はガイドからツアーの流れや注意事項の説明を受け、ボートに乗り込んで出発。父島から南島まではまっすぐ向かえば20〜30分ほどですが、イルカやクジラを探しながらのんびり進みます。

ボニンブルーの海を眺めるこの移動時間も、ツアーの楽しみの一つです。

南島での散策と自由時間(滞在約1時間)

上陸後はガイドの案内で東尾根の展望ポイントへ。

扇池と白砂のビーチを見下ろす小笠原屈指の絶景が広がります。尾根から砂浜へ降りると、約1,000年前に絶滅したヒロベソカタマイマイの半化石が足元に転がっていて、ガイドが島の成り立ちや動植物を解説してくれます。

解説後は自由時間。扇池で泳いだり、砂浜でのんびり過ごしたり。滞在は1時間前後が目安で、あっという間に感じるので、やりたいことは先に決めておくのがコツです。

帰港までのイルカ・クジラ探し

南島を離れたら、帰りの船上でもイルカやクジラを探しながら父島へ戻ります。

半日ツアーの場合は探す時間が限られますが、それでもミナミハンドウイルカやハシナガイルカの群れに遭遇できることがあります。イルカが見つかれば、船を近づけて間近で観察するウォッチングタイム。1日ツアーならそのまま海に入ってドルフィンスイムに移行します。

冬〜春の時期はザトウクジラの姿を船上から探すホエールウォッチングも加わり、帰りの航路が一番盛り上がる場面になることも。ただし相手は野生動物なので、必ず出会えるわけではありません。

「会えたらラッキー」くらいの気持ちでいるほうが、実際に遭遇したときの感動は大きくなります。

小笠原の南島ツアーに関するよくある質問

南島ツアーを検討していると、細かい疑問がいくつも出てきます。

ここでは、実際に多く寄せられる質問をまとめました。

  • 南島ツアーに年齢制限はある?

    法令上の年齢制限はありませんが、ツアー会社ごとに独自の基準を設けている場合があります。

    岩場の上り下りを自力でこなす必要があるため、小さなお子さんや足腰に不安のある方は参加が難しいケースも。目安として、小学生以上を対象としているショップが多い印象です。

    幼児連れで参加できるかどうかは、事前にショップへ直接確認してください。

  • 泳げなくても南島に上陸できる?

    鮫池ルートでの上陸であれば、泳ぐ必要はありません。

    ボートの舳先から岩場に直接降り立つ形なので、泳げない方でも上陸は可能です。ほとんどのツアーがこの鮫池ルートを使っています。

    ただし扇池ルートの場合は海を泳いで渡る必要があるため、泳力が求められます。予約時に「泳げないので鮫池からの上陸を希望」と伝えておけば安心です。

  • 南島ツアーは雨の日でも催行される?

    雨が降っていてもツアーは催行されます。

    中止の判断基準は雨ではなく、波の高さやうねりといった海況です。小雨程度なら問題なく出港しますし、南島の景色は曇天でも十分に美しいので心配はいりません。

    中止になるのは、強風で海が荒れている日や台風の接近時。この判断はツアー当日の朝にガイドが行い、電話やメッセージで連絡が入ります。

  • 南島で食事はとれる?お弁当は必要?

    南島は無人島なので、売店も飲食施設もありません。

    また、南島での飲食は環境保護の観点から推奨されていないため、島の上では水分補給にとどめるのが基本です。

  • 一人参加でも申し込める?

    一人参加でも問題なく申し込めます。

    南島ツアーは基本的に相乗りの混載ツアーなので、一人でも他の参加者と同じボートに乗り合わせる形です。

    小笠原は一人旅のリピーターも多い島なので、一人参加が浮くような雰囲気ではありません。

  • 南島にトイレはある?

    南島にトイレはありません。

    上陸前に済ませておくのが鉄則です。出発地点の青灯台付近や二見港の船客待合所にはトイレがあるので、集合時間より少し早めに到着して済ませておきましょう。

  • 南島ツアーで写真撮影は自由にできる?

    写真撮影は自由にできます。

    ただし注意点が2つ。まず、撮影に夢中になって観察路を外れないこと。貴重な植物を踏んでしまうと回復に何年もかかります。

    もう1つは、三脚やドローンの使用についてはショップやガイドに事前確認が必要だということ。

    特にドローンは小笠原の自然保護区内での飛行に制限があるため、無断で飛ばさないよう注意してください。

  • 南島に行けなかった場合は?

    上陸できなかった場合、船上からの南島周遊や別ポイントでのシュノーケリングに切り替えてくれるショップがほとんどです。

    別日への振り替えも相談に応じてもらえることが多く、現地3泊の基本日程なら中日2日間のどちらかで催行できる可能性は十分あります。

まとめ

南島は、東京都認定ガイドの同行が必要な小笠原でも特別な場所です。2023年6月のルール変更で入島禁止期間や人数制限が撤廃されたことで、以前より訪れやすくなっています。

夏はウミガメの産卵や快適なシュノーケリング、冬〜春はザトウクジラとの遭遇と、どの季節に行っても南島ならではの体験が待っています。

繁忙期はおがさわら丸の乗船予約と同時にツアーを押さえること、マリンシューズを忘れずに持っていくこと。この2点だけ押さえておけば、あとは当日の海と空に身を任せるだけです。

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