小笠原諸島の植物 | 船で行く!伊豆諸島・小笠原諸島ツアーならオリオンツアー

小笠原諸島の植物

原生状態を保つ亜熱帯の森、小笠原固有の植物たち

マルハチ

父島の中央部から南部にかけての湿った林内・林縁や沢沿いにかけて木生シダが多くみられます。また母島へでは多数のマルハチがうっそうと茂る森の樹冠から突き抜ける姿は南国的で美しいです。幹はときに10メートルを超え、森の中のタワーか巨大なオブジェのようです。


小笠原カカオ

「東京カカオプロジェクト」として、2010年に小笠原諸島(おがさわらしょとう)の母島(ははじま)で500本のカカオの栽培を始めました。
母島は北緯 26度に位置しており、気候は亜熱帯気候に属し、年間を通して暖かく夏と冬の気温差が小さいことが特徴です。
さまざまな苦労を経て、2019年に東京産カカオのみで作ったチョコレート「TOKYO CACAO」が誕生。以降は毎年、販売されていますが、 生産量が限られているため、購入できるのは公式オンラインショップと小笠原の父島・母島の一部店舗のみです。


ムニンシラガゴケ

ムニンシラガゴケは、小笠原諸島の独自性を象徴する植物の一つです。その美しさと生態的な重要性を理解し、保全への意識を高めることが求められます。ムニンシラガゴケは、父島の中央山や母島の乳房山などの山地で観察することができます。特にハートロックへのトレッキングコースでは、足元に注意を向けると見つけることができるでしょう。乾燥時には白っぽく、湿潤時には緑色を呈するため、天候や湿度によって異なる表情を楽しむことができます。


ムニンヒメツバキ

小笠原諸島の固有種であり、小笠原村の花に指定されています。小笠原諸島の島内に広く分布しており、山地の中腹などで生育します。花期は5~6月頃、木によっては8月頃まで花をつける事もあります。花が終わると果実がふくらみ、大きさは1センチほどの球形となります。長い柄の先についた球形の果実は、11月頃に種子をはじき出します。


ムニンシュスラン

ムニンシュスランは、父島と母島に自生している固有種のランです。南硫黄島には、固有種のナンカイシュスランが自生しています。草丈10~20cm。
葉は濃緑色で長卵形。3~5枚の葉をつけ、葉先は尖る。花期は、10月~1月頃。薄暗い湿った林内の環境を好み群生します。ムニンシュスランは、人に踏まれると雑草とは違い容易く枯れてしまいます。東平サンクチュアリー内の道に多かったムニンシュスランは、ずいぶん数が減りました。
花が咲かないと目立つ事のない植物かもしれませんが、林床に生きる小さな植物をみんなで大切に守っていきましょう。


ムニンアカガンピ

ムニンアオガンピは、戦前サクラコウゾとも呼ばれ、樹皮を紙の原料にしたと言われています。ムニンアオガンピは、父島や母島、その他の島々にも多く生えていまが、大事にしたい固有種のひとつです。花の時期は春4月~5月と秋10月下旬から11月初旬と断続的に2回~3回あります。ムニンアオガンピは、乾燥した
日当たりのよい場所を好みます。


ムニンセンニンソウ

9月半ばを過ぎる頃、白い花をたくさんつけたムニンセンニンソウを見ることができます。ムニンセンニンソウは蔓性の多年草で、枝先に近い葉のわきから伸びた花の軸に花弁に似た4枚の白いがく片とたくさんの雄しべが目立つ花を咲かせます。約3センチほどの大きさの十文字形の花が固まって咲きます。ムニンセンニンソウは、父島と母島だけにあり、属島にはないといわれています。


ヤロード

ヤロードは、葉や枝を折ると白い液が出てきます。これはキョウチクトウ科共通の特徴です。戦前、建築や家具材として苗木が育てられ植樹されたようです。ヤロードの花は4~5月ごろ咲きます。花は白色の筒状花(花弁が根元でくっつき筒状になった部分を持つ花のこと。)で、先が5つにわかれています。ヤロードの果実は2個、水平になります。10月頃に鮮やかな黄色に熟します。熟すと甘いいい匂いがします。


テリハハマボウ

小笠原諸島の固有種で、学名の通り「ハイビスカス」の仲間です。黄色い花を咲かせる木を海岸部を除くあちらこちらで目にします。朝に黄色い花が開き、夕方になると赤くなって落ちてしまう一日花です。父島の山を歩けば、いたるところで見かけます。果実は一年中見られ、熟すと裂けて種子が飛び出します。テリハハマボウは、小笠原諸島の独自の生態系と進化の歴史を物語る貴重な植物です。その美しさと生態的な重要性を理解し、保全への意識を高めることが求められます。


ハハジマノボタン

ハハジマノボタンは小笠原の固有種です。母島のみに自生します。雲霧帯になるような乳房山や境ヶ岳の稜線に自生します。環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。その貴重さから天然記念物として保護されています。ハハジマノボタンは、小笠原諸島の生態系の多様性を象徴する植物の一つです。 その美しい花と希少性から、自然愛好家や研究者にとって非常に貴重な存在となっています。



花期は6-7月頃で、

父島のムニンノボタンより1ヶ月近く早いです。


グリーンペペ ※本当の名前は「夜光茸」

「光るきのこ」ことグリーンぺぺ、国内では温暖多湿な八丈島や小笠原諸島に自生するきのこです!小笠原では5月〜11月の雨上がりの夜、暗闇で光る神秘的な姿が見られます。この写真では実際より大きく見えますが、実物は1cmほど、小指の爪くらいのサイズです。ナイトツアーの目玉です。ナイトツアーでもこのグリーンペペを探しに行くことができる。ただし、ある場所に行けば必ず見られるものではなく、自然界に自生していてなおかつ3日ほどでその姿を消してしまうため見付けることはとても困難と言える。菌類のためジメジメした場所を好むので、梅雨の時期(6月ごろ)や湿気の高い時期・湿気の高い場所でなおかつ日が当たりにくい場所に生息している場合が多い。


小笠原コーヒー

明治の初期に熱帯植物の試験栽培として他の植物と共に導入されたコーヒーの木。幾多の困難な歴史を乗り越え現在でもごく少量ですが生産されています。
無農薬にこだわり、そのほとんどが手作業の手間ひまを掛けた希少な国産コーヒー。温暖な気候を好むコーヒー豆は「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道付近を中心に世界中で栽培されています。日本はこのコーヒーベルトから少しはずれていますが、奄美諸島の徳之島や沖縄・小笠原諸島など限られた地域で栽培されているんだそう。

Information

東海汽船
インフォーメション

伊豆大島・新島・式根島・神津島・
三宅島・八丈島

小笠原海運
インフォーメション

小笠原諸島


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