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スノボ初心者におすすめ!インストラクターが教える、はじめてのスノボ 転び方からターンまで

プロのインストラクターが最速で上達するコツをご紹介!
トップインストラクターとしてスノーボード界を引っ張るお二人に、初心者がつまずきやすい“転び方からターン”について、詳しくお伝えいただきました。(左 中本さん、右 駿河さん)
トップスノーボーダー/インストラクター

駿河涼一 さん
インストラクター歴15年。現在は非常勤。テクニカル選手権はアルペンで参加。

中本優子 さん
インストラクター歴15年、全国各地でスクール講師を担当。テクニカル選手権に参加。

INDEX 目次

  1. 転び方について
    スノーボードでケガをしないために上手な転び方についてコツはありますか?
  2. 立ち上がり方
    なかなか立てない方には、どのようなアドバイスをされますか?
  3. ターンについて
    横滑り(ボードスライド)から板を縦にして滑れない、ターンができない。コツはありますか?
  4. 連続ターンについて
    連続ターンができない・・・。アドバイスをお願いします。
  5. 逆エッジについて
    逆エッジで激しく転倒したのがトラウマ。避けるためのアドバイスはありますか?
  6. ターンについて
    ターンができるようになるには、どのくらいの時間がかかりますか?
  7. 1回のスクールでは、どのあたりまで教えてもらえますか?
  8. 事前にこれをやっておけば、上達が早いということはありますか?

転び方について
スノーボードでケガをしないために上手な転び方についてコツはありますか?

駿河:転びそうになったら素直に転ぶことが大切です。そのときに、つま先側であれば、姿勢を低くスライディングするようにして転びます。かかと側であれば、早くお尻をついてゴロンと転がります。ボードを雪面から少し離すようにすると、安全に転ぶことができます。

中本:衝撃が少ない転び方をするって大事ですよね。転んだときに足を上げ過ぎてエビぞりみたいになる人がいますが、これはとても危険。反り過ぎると、ボードが体に当たってしまうことがあります。転んだときは、ボードは軽く上げる程度にし、エッジがかからないようにします。まったく上げないのも、ひざに負担にかかるので注意が必要です。

立ち上がり方
なかなか立てない方には、どのようなアドバイスをされますか?

中本:スノーボードでは、立ち上がることが第一関門になります。簡単に立つことが出来る人は苦にならないのですが、本当に立てない人はレッスンの最後まで立つのに苦労します。やわらかい雪ならボードの先を少し雪に埋めることで足元がしっかりして立ちやすくなり、ズルズルとボードが滑ってしまうのを防ぎます。

駿河:たとえば、椅子から立つ場合、頭が椅子より前に出ないと立ち上がれません。スノーボードも同じで、頭を足より前に出してあげないと立つことができません。お尻と板を近づけると、頭をつま先より前に出しやすくなります。それでもまっすぐ立てない場合は、横を向きながら立つようにするとスムーズです。

中本:初心者の方は、インストラクターが一人ひとりの手を持ってサポート。立つことだけで体力が奪われないように配慮しています。

ターンについて
横滑り(ボードスライド)から板を縦にして滑れない、ターンができない。コツはありますか?

駿河:いきなりボードを下に向けようとするのは難しいので、最初はボードの前側を落としたら、すぐにボードを横にして止まる。その繰り返しをもう少し深くするようにし、板をまっすぐにするまで近づけていくと滑りやすくなります。こういった練習をひとつのステップとして、最終的な目標のために積み重ねていきます。

中本:練習してボードを縦にできるようになれば、ターンを習得するまでもうすぐの段階。行きたい方向に身体を向けてその反動を使って身体を回すことでターンがしやすくなります。腕も行きたい方向に振ってあげることで、ターンがスムーズに。縦になっている時間が長いとどんどんスピードが出るので、最初のうちは縦になったらすぐ横に向くようにターンするのがコツです。

駿河:あとは目線ですね。下を見ているとバランスが取りづらいので、行きたい方向や少し先を見るのが大事。遠くを見るのが怖いときは、10mほど先の雪を見るようにアドバイスしています。

中本:頭は重いので、ちょっとした向きで体重のかかり方が変わってしまうんですよね。本当に目線って大事。

連続ターンについて
連続ターンができない・・・。アドバイスをお願いします。

中本:ワンターンができるようになれば、連続もできてきます。

駿河:まずは、ヒールサイド(かかと側)の操作を覚えて、次につま先で板をまっすぐにする動きなどをやってもらえればと思います。いきなり連続ターンよりも、まずはヒールサイドの使い方、今度はトウサイド(つま先側)の使い方と分けて練習。あとでそのパートをくっつけると連続ターンが完成します。かかと側ができるようになっても、つま先側の動きができていないと連続ターンは難しい。つま先側の動きは難しいので、みんなすっ飛ばしてやってしまうんですよね。

中本:横で滑るという動きは、かかと側だとズレやすくてやりやすい。逆に、つま先側というのは、ズレにくい方向なのでコントロールが難しくなります。そのため、つま先側での横滑りをしっかり練習する必要があります。両方のターンができることで、連続ターンもスムーズになります。

逆エッジについて
逆エッジで激しく転倒したのがトラウマ。避けるためのアドバイスはありますか?

中本:逆エッジは、スノーボードではついて回るもの。私たちインストラクターでも、年に1回は逆エッジをやってしまうかな(笑)

駿河:もっとでしょ(笑)。逆エッジを避けるには、初心者であれば逆エッジがかかりにくい道具を使ってあげるのも手です。LTRや船底になっているボードなら、逆エッジもかかりにくくなります。緩斜面すぎると逆エッジがかかりやすくなります。滑れるようになってきたら、少し斜度がついている方が逆エッジはかかりにくくなります。

中本:ターンができるのであれば、ボードをちょっと上げると逆エッジを防ぎやすくなります。まだターンは無理でも横滑りはできるなら、そんなに緩斜面でやる必要はなく、少し斜度があるところの方が滑りやすいと思います。

駿河:独学でやってしまうと、練習するにはやりにくい場所でやり続けていたりするので、なかなか上手くならないことに。スクールであれば、この練習は斜面が向いているなどとプランが立てられるので、逆エッジもしにくくなります。練習に合ったバーンを選ぶことが大事なのです。

中本:ちゃんとプロテクターを身につけるだけでも不安感が軽くなり、上達しやすいと思います。最初の頃は、お尻のプロテクターとヘルメットは必ずつけてもらって指導しています。

ターンについて
ターンができるようになるには、どのくらいの時間がかかりますか?

駿河:個人差がありますが、当スクールではワンレッスン4人の少人数制で、90分間でヒールサイド、さらに90分間でトウサイド、連続ターンに挑戦します。スムーズにいけば、180分でターンを習得できます。

中本:うちのスクールは、120分で1コマなので、2コマの4時間でターンが習得できるかどうか、という形です。ただ、それはかなりできる人の場合ですね。

駿河:2コマでなんとかターンまでと無理をしてしまうとケガにつながってしまうこともあるので、インストラクターとしては慌てずにその人の進捗に合わせることを最優先しています。

1回のスクールでは、どのあたりまで教えてもらえますか?

中本:横滑りができると、どこのゲレンデを滑ることができるので、初心者のレッスンでは横滑りを目標にしています。スクールによっては、リフトの乗り降りのコツも教えてもらえます。横滑りができても、それをコントロールするのは、初回では難しいもの。個人差はありますが、多くの方が1コマのレッスンで横滑りができるようになります。

駿河:1コマでそこまでいければ、すごいと思います。まったくの初心者であれば、かかと側だけでも自分でコントロールして降りてこられれば、かなりの満足度が得られるはずです。

事前にこれをやっておけば、上達が早いということはありますか?

駿河:道具に慣れることが大事なので、自分の道具を持っている場合は、付けたり外したりしてみるといいと思います。特に、ブーツをしっかり締められるように練習しておくといいですね。初心者の多くがブーツの紐が緩いので。バインディングも、強めに締める練習をしておくことをおすすめします。

中本:バインディングのベルトも、長さを調整しておいた方がいいですね。ブーツは家で履いて屈伸などしておくとなじみやすくなります。固いと足首が制限されてしまいます。

駿河:スクワットなどで身体をほぐしておくと、バーンでも動きやすいはず。前日はしっかり睡眠をとっておくことも大事です。

JSBA公認デモンストレーター

駿河 涼一

カテゴリー
アルパイン
所属スクール
JAPAN SNOWBOARD ACADEMY
SNSリンク
【Instagram】 https://www.instagram.com/suruga1977
メッセージ
いろんなゲレンデに行ってみて、お気に入りのゲレンデを見つけましょう!
ゲレンデが楽しいのはもちろん!施設やスクールなど楽しいことが沢山あります。
私達インストラクターは上達だけでなく「楽しい!」を見つけるお手伝いをさせていただきます!ゲレンデでお待ちしてます!

JSBA公認デモンストレーター

中本 優子

カテゴリー
フリースタイル
所属スクール
AZプロスノーボーディングスクール 鹿島槍校
SNSリンク
【Instagram】  https://www.instagram.com/yuko__nakamoto/ 【Facebook】
https://www.facebook.com/xzxfrxtf
メッセージ
シーズン中はHAKUBA VALLEY 鹿島槍スキー場にあるAZスノーボードスクールをベースにレッスンを行い、長年の経験を生かし、初心者から上級者まで1人1人に合った指導を心掛けます。
受講者の皆さんとスノーボードの楽しさを共有していきたいと思っています。

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