【スキー初心者必見】プロが語るスキーの楽しさ!“最高”に楽しむための秘訣とは!?
公開日: 2024/01/26
How to北国からの雪便りも聞こえてきて、ウインタースポーツのシーズン幕開けはすぐそこに。風を切り、グッドパウダーを滑り、アフタースノーも満喫するといった冬ならではの時間がやってきます。そこで今回は、国内屈指のプロスキーヤーである齊藤泰英プロと根本風花プロに、スキーライフを楽しむ秘訣を教えてもらいました。
INDEX 目次
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今日はスキーの魅力をお伺いしたいと思います。すこし世代の分かれるお二人ですが、ともにスキーに魅了されています。どのようにスキーにハマっていったのでしょうか?
齊藤プロ 冬になると家族旅行でスノーリゾートへ行っていたので、スキーそのものは幼少期から楽しんでいました。けれど本格的に向き合い始めたのは大学時代に基礎スキーに出会ってから。全日本スキー連盟(SAJ)による検定テストを目指すようになったのが今につながるルーツになっています。
大学4年生のときにはスキーの総合技術を競う全日本スキー技術選手権大会の存在を知り、出場を目標に掲げました。社会人1年目の冬を最初で最後の機会として、出られなかったらスキーを辞めて仕事に専念しようと考えていたところ出場がかなったんです。そこから今までスキーライフが続いている感じです。
一般的なスキーの魅力の一つは非日常体験だと思います。そして斜面を疾走していく際の爽快感。またコーチなど指導者を育てるデモンストレーターという立場でもあるので、技術を追求し、スキーのレベルが向上していくところに大きな楽しさを感じますね。
根本プロ 私は父がスキーをしていたことが始めたきっかけになっていて、スキーを始めたのは3歳頃。冬になると毎週のように雪山へ行っていました。それこそ父の仕事が終わった金曜の夜に都内の自宅を出て、週末はスキー一色という感じでした。
小学生になるとアルペン競技を始め、大学まで選手生活を送りました。当時はワールドカップやオリンピック出場が目標。そうして社会人になるにあたって区切りをつけ、タイムを競う競技スキーから、技術の巧さを競うスキーへフィールドをシフトさせていきました。追求するものが、選手時代はタイム、今は技術の正確性と異なりますが、どちらも私にとってはスキーの楽しさになっています。
ただ、そこまでストイックにならなくても、アフタースキーを楽しみにするようなリラックスした向き合い方もありだと思います。古き良き温泉街を散策したり、地の物に舌鼓を打ったり。美しい冬景色に見惚れつつ滞在を楽しめるのもスキーならでの魅力です。
始めるにあたってスノーボードと迷う人もいるようですが、どう思われますか?
根本プロ 高校はスキーを理由に長野県へ越境入学したんですが、たしかに中学までいた都内の学校では友達にスキーをしている人は多くありませんでした。やっぱり「スキーは競技と思われているのかな」「佇まいがオシャレではないからなのかな」と感じていたものの、でも実際のフィールドでは、滑りも佇まいもスタイリッシュなスキーヤーはとても多かったんです。
スキーには滑りの型を追求するような体育会的な世界観がある一方、フリースタイルという自由な滑走スタイルを楽しむ人もたくさんいます。ウェアも最近はかなりファッショナブル。女性モデルにも可愛いいデザインやカラーバリエーションが増えていますし、「格好良さ」「可愛らしさ」という点では、自分の求める世界観を表現できるようになっています。
齊藤プロ お気に入りのウェアを着て滑ればますます楽しくなっていきます。今はアウトドアテイストのウェアを筆頭に、街でも着られるようなデザインが男女ともに増えて、選択の幅がかなり広がっているのが特徴です。
スキーを始めようとする人は怪我などへの不安もあると言います。安全に楽しむコツはあるのでしょうか?
齊藤プロ 一番の方法はスキースクールに入ることでしょう。それこそ最初はスキーの履き方すらわからないと思いますから。けれどスクールに入れば、大体2時間ほどのレッスンで、緩斜面を八の字で滑り、止まれるくらいまではできるようになります。そこまでできれば、初心者コースなどで自分のペースでの滑走を楽しめます。
初心者の方が怪我をする状況で多いのは、コントロールを利かせられず他のスキーヤーと衝突してしまうケースです。その場合は相手にも怪我のリスクを負わせてしまいます。ですから最初はある程度のところまでのステップアップをスクールで行うことが、楽しくスキーをするうえで大事なのだと思います。
根本プロ しっかり準備運動をすることは自分でできる怪我への予防法になりますし、ヘルメットなどのプロテクションギアもおすすめです。最近では背骨を保護するタイプなどバリエーションが増えているので、ケアしたい部位に対するギアを手にすることもできます。
「お金がかかる」「楽しめるようになるまで時間がかかる」ことからスキーを始めがたいという意見についてはどう思われますか?
齊藤プロ そうですね、やはりスキーを自在に楽しめるようになるまでには、ある程度のお金と時間が必要となります。そのため、僕自身もそうでしたが、初めはレンタルを利用したり、旅行会社主催のツアーのようなリーズナブルなサービスを利用するというのは、一つの解決策ではないかと思います。
そして他のスポーツと同様に、スキーも上手くなればなるほど楽しさは増していきます。真っ白に染まった自然の中を自在に滑る醍醐味はスキーならではのもの。ぜひ多くの人に楽しんでもらいたいと思います。
ナショナルデモンストレーター
齊藤泰英プロ
- プロフィール
- 1982年、東京都生まれ。長野県・白馬村のスキー場を中心にプライベートレッスンなどを展開するZERO SKI ACADEMYの校長。指導実績は20年を越え、スキー指導者の最高峰「ナショナルデモンストレーター」の認定を取得するプロフェッショナルスキーヤー。日本のスキー技術の頂点を競う全日本スキー技術選手権大会には2006年大会より連続して出場中。
エイブル白馬五竜アンバサダー
根本風花プロ
- プロフィール
- 1994年、東京都生まれ。長野県・白馬村にあるスノーリゾート、エイブル白馬五竜のアンバサダー。白馬五竜スキースクールではインストラクターとして勤務。小学生から大学卒業まで競技スキーを追求し、卒業後は基礎スキーへ転向。2019 年の全日本スキー技術選手権大会では11 位をマークした。またSNSにおいて積極的に「スキー女子」の情報発信を行う。
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