【初心者必見】プロが教える!スノーボードの事前準備ポイント!

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【初心者必見】プロが教える!スノーボードの事前準備ポイント!

これからスノーボードを始める人にとって、ゲレンデに立つ瞬間はワクワクするもの。しかし、楽しみながら安全に滑るためには、滑り出す前の事前準備が非常に重要です。
本記事では、プロのインストラクターに「スノーボードを滑る前に知っておきたい準備のポイント」をお伺いしてきました。適切な道具選びや使い方、スタンスの決め方、さらには持ち方まで、初心者が押さえておくべき基本を分かりやすく解説します。
これを読んで、安心してスノーボードを楽しみましょう!

INDEX 目次

  1. 【快適に滑る為の事前準備】
  2. 1、スノーボードで必要な道具の準備
  3. 2、スタンス(レギュラー、グーフィー)の確認
  4. 3、ブーツの履き方
  5. 4、簡単なセンタリングをしよう
  6. 5、スノーボードの安全な持ち方
  7. 6、ボードを置くときのマナーについて

【快適に滑る為の事前準備】

1、スノーボードで必要な道具の準備

スノーボードで必要な道具と選び方のポイント

スノボを滑る上で必要な道具は、「スノーボード」「バインディング」「ブーツ」「ウェア」「靴下」「ヘルメット」「グローブ」があればスノーボードを楽しむことができます。

スノーボードウェア

ウェアはベンチレーションが付いているようなナイロン素材のものですと、体温調節ができるのでおすすめです。

よく綿素材のアウターやパーカーなどを着ている方を見かけますが、一度濡れてしまうと凍ってしまって体をどんどん冷やしてしまうのでおすすめできません。そのため、水に強いナイロンや、汗をかいたときなどに汗を逃してくれる機能があると便利です。

他にもファスナーが首の上まで閉まり、風や雪の侵入を防いでくれるようなものや、袖がハンドゲーターのようになっていて、雪の侵入を防いでくれるものもあります。ウェアは晴れている日、雪の日、寒い日、暑い日、それぞれすべてに対応できるようになっているので、必ず着用して楽しむようにしてください。

靴下(ソックス)

次に靴下ですが、選ぶポイントはブーツの丈よりも長いものを選んでください。速乾に優れているものがおすすめです。
もちろん防寒の意味もあるのですが、手足は意外と汗をかくので、ブーツの中で蒸れてしまうと、寒さを引き起こす原因や不快な原因になってしまうので注意が必要です。

ヘルメット

ヘルメットは、ビジュアルでわかる通り、転んだ時に頭を衝撃から守ってくれます。日本だとヘルメットを着用する割合があまり高くないのですが、海外に行くと多くの方がヘルメットを着用しています。頭部は怪我の中でも重大なものにつながりやすい部位ですので、特に初心者の方にはヘルメットを着用していただきたいです。

グローブ

グローブには、五本指のグローブと、ミトングローブの2種類があります。 見た目で分かる通り、五本指の方は指が分かれているので操作性に優れていて、ミトングローブは四本指が中で繋がっているので暖かいです。最近だとスノーボードではミトングローブが主流です。

その他

さらに持っていると便利なものでいうと、
「インナーグローブ」があると便利です。もちろん防寒の面でも優れていますが、抗菌仕様で手が臭くなりにくく、簡単に洗えるところも使い勝手がいいです。また、「フェイスマスク・バラクラバ」などもあると、寒い時に口まで覆うことができるので、吹雪いている時や気温が低い時には顔周りの暖かさを確保できるので、とても便利なアイテムです。

2、スタンス(レギュラー、グーフィー)の確認

ブーツを履く前に自身がレギュラーorグーフィーのどちらのスタンスなのかを確認しましょう。

一般的にスポーツをする時など、自分の使いやすい利き腕があるのと同様に、スノーボードでも利き足が存在します。間違ったスタンスで練習していると、上達の速さにも影響がでる可能性があるので、滑る前に必ず確認していただけたらと思います。

利き足を確認する方法

①スポーツで使う足で判断する

スポーツをする時、例えばサッカーでキックをする足が右足という方は、スノーボードだと、ボールを蹴る時の軸足である左足が前になります。これはレギュラースタンスと言って日本人の多くの方がこのスタンスを選んでいます。反対に左利きの方はグーフィースタンスということで、右足が前にきます。

②後ろから押したときに1歩目に出る足で判断する

「利き足がどちらかわからない」という方は、両足で立った状態で誰かに後ろから軽く押してもらいましょう。例えば、1歩目に右足が出た場合、右足が利き足の可能性が高く、レギュラースタンスということになります。左足が出た方はグーフィースタンスになります。

※あくまで、スタンスを決める際の一つの指標です。必ずしもこの指標が当てはまるとは限りませんので、最終的には滑りやすい方の向きでスタンスを決めてください。

3、ブーツの履き方

スタンスが決まったら次はブーツの履き方です。
ブーツはただ履けていればいいというわけではなく、楽しみやすさや上達のしやすさに関わってくる重要なポイントになるので、正しい履き方を覚えてください。

正しいブーツの履き方

スノーボードのブーツは大きく分けて「紐タイプ」「クイックレースタイプ」「ボアタイプ」の3種類ありますが、今回は「ボアブーツ」の解説をしていきます。

まずは、ダイヤルを引っ張り、ボアシステムのロックを解除します。
そしてタンの部分を前に倒してワイヤーを緩めると足を入れるスペースができるので、足を奥まで入れます。この時に、足にスペースがありすぎたり、指が中で曲がってしまうと滑りづらかったり、痛みの原因となってしまうのできつすぎず、ゆるすぎずのサイズを選んでいただけるといいと思います。

足を入れたら、インナーを押し当てながらインナーの紐をさらに引っ張ることで、フィット感が増すはずです。

最後に外側のタンをすねの方に押し当ててダイヤルを回していけば、ブーツの締めが強くなっていき、足首のダイヤルも回せば完了です。

ブーツのサイズが正しいか確認する方法

実際にスノーボードショップで実寸を測ってもらうのが一番いいと思います。スノーボードのブーツは長さだけでなく横幅や甲の厚みなど3点くらいを見てもらってサイズを合わせます。スニーカーと違って合わせるのが難しいので、専門店で実寸を測ってもらうのがおすすめです。

ただ、実際に測れない方もいらっしゃるかと思うので、サイズを選ぶ一つの基準として、楽に履けるというよりも、しっかり締めて、痛くない程度にフィット感がある方がいいです。

サイズが大きいとボードに力が伝わらなくなってしまい滑りにくくなるだけでなく、ブーツの中で足が動いてしまうことで、足首やすねなどを痛めてしまう可能性があるので、ご自身の足に合ったブーツを選ぶようにしましょう。

4、簡単なセンタリングをしよう

センタリングとは、バインディングの位置を前後に動かして、自分のブーツが真ん中にくるように調整することです。センタリングを行うことで、ボードの操作が正しく行えるようになります。

センタリングをするときのチェックポイント

正面から見て、ボードの幅に対してブーツが真ん中にあるのかというのを確認しましょう。

真ん中にある状態というのは、正面から見たときに「かかと」と「つま先」がボードに対して、同じくらい出ていることを言います。

よく初心者でやりがちなミスが、ブーツがつま先側に思いきり寄ってしまっていたり、かかと側に寄っていたりすると、滑っている時に、ブーツのつま先側もしくはかかと側がすぐ雪についてしまって、滑りにくくなってしまいます。

実際にバインディングにブーツを合わせてみて自分のブーツが出ていないかを確認されるといいと思います。バインディングを板の真ん中に合わせたと思っていても、ブーツを入れて確認すると、真ん中になっていない場合もあります。
実際に履いてみて、ちゃんと中心にセッティングされているかどうかを確認してください。

5、スノーボードの安全な持ち方

ボードを持ったあと、バインディングの下に手を置き、エッジ部分を手で掴みます。こうすると、ボードの重さを体で支えることができるので、簡単に運びやすくなります。

初心者がよくやりがちな注意ポイントとは

スノーボードのエッジ部分は鋭い包丁のような状態なので、素手で触ってしまうと簡単に手が切れてしまいます。スノーボードを持つ際は必ずグローブを着けた状態で持ってください。

また、素手で触ってしまうと手が切れてしまうだけでなく、手に雪がついてしまいます。雪がついている状態でグローブをつけてしまうと、グローブの中も濡れてしまい、不快な状態になってしまうので注意しましょう。

6、ボードを置くときのマナーについて

ボードの表側をデッキと言い、裏側をソールと言います。

雪の上に置くときには、必ずデッキ面を下に向けて置いてください。そうすることでボードが流れないようになります。 斜面上でボードを置く際には特に注意してください。

スノーボードを快適に楽しむためには、事前の準備が欠かせません。
道具の選び方やスタンスの確認、正しいブーツの履き方、センタリングの重要性を理解することで、滑る際の安心感が増し、安全に楽しむことができます。
また、スノーボードの持ち方一つをとっても、正しい方法を身につけることでトラブルを回避できます。

これらのポイントを押さえた上で、ゲレンデでの滑走を存分に楽しんでください。安全第一で、スノーボードの魅力を最大限に感じましょう!

JSBA公認デモンストレーター

越 博(Hiroshi Koshi)

長野県を拠点に活動する日本スノーボード協会(JSBA)公認デモンストレーター。 高峰高原にある高峰マウンテンパーク「高峰高原AZプロスノーボーディングスクール」の校長も務める。 JSBA主催のテクニカル選手権には2006年以降連続して出場。 「安全に楽しく上達できる」をモットーに、初心者から上級者まで幅広いレベルのスノーボーダーに向けた質の高い指導を行い、技術の普及と発展に貢献している。

JSBA公認デモンストレーター

柏木 ゆかり(Yukari Kashiwagi)

福島県を拠点に活動する日本スノーボード協会(JSBA)公認デモンストレーター。 星野リゾートネコママウンテン北エリアにある「Jun Junスノーボードスクール」で主任も務める。 JSBA主催のテクニカル選手権において優勝経験を持ち、スノーボード指導者としても豊富な経験を持っている。「スノーボードの楽しさと技術向上」をテーマに、初心者から上級者まで幅広いレベルのスノーボーダーに向けた丁寧かつ的確な指導を行っている。

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